障子紙

障子紙を漉いていました。
和紙を通す光は柔らかく、
それを刻むように、建具の桟が影となり、美しい白と黒の空間をつくります。
文字で白と黒と書くとあじけないものですが、

光と影の奥ゆかしい白と黒なのです。


石州半紙、本美濃紙、細川紙が世界文化遺産に登録されるであろうニュース

どこの産地もそうですが、手漉きの紙を残すというのは今の時代大変なことと思います。

こうやって、黒谷和紙で僕が紙漉きをやってこれているのも先人たちの努力のたまもの。

気を引き締めて、もう一度、手漉きの魅力を伝えていかなくてはと思っています。







基本的に、僕の漉く紙は、紀州か土佐か自家栽培の楮、四国の三又を使用

黒谷和紙からいただく注文は時々パラグアイの楮を使っています。
ソーダ灰処理で天日か火力乾燥機を利用して紙干しをしています。

黒谷の伝統である傘判の楮紙(天日乾燥)は常に漉いていて

その紙をもって展覧会で紹介し

また、その紙を使って作った作品を中心に展示しています。


伝統とは?

とよく考えます。

和紙に関していえば、自分のいつも使いたい素材であると思います。

その素材があるからこそ、様々な表現ができるのでしょう。

そして、それがまた、その紙を漉くきっかけになっていくと思います。

そうやって続いていくもの。









紙を乾燥し、できたものが、徐々に積みあがっている。

怒涛の9月10月の展覧会がおわりぼんやり仕事をしてるけど、

そんな時、紙漉きという仕事は良いもんだと思う。

何も考えず、手の覚えている感覚で、

訥々とこなしていく。